グローバルユース国連大使 国内研修に参加して
2025年7月25日(日)から31日(木)にかけて、広島および東京にて「グローバルユース国連大使 国内研修」が開催されました。
このプログラムは、国内外の青少年少女が集い、戦争や平和、そして持続可能な社会について共に学び、国際的な視野と相互理解を深めることを目的としており、高松青年会議所からは、
2025年度グローバルユース国連大使として香川県の代表に選出された、溝渕望生さん(みぞぶち みう)が参加されました。
研修前半の広島では、広島平和記念資料館の見学や被爆体験講話を通じて、戦争の悲惨さと平和の尊さについて深く学びました。
後半の東京では、ドイツ連邦共和国大使館を訪問し、国際的な視点から平和への取り組みに触れるなど、多面的な学びの機会が設けられました。
また、国内外の多様な青少年少女たちとグループを組み、アクティビティやディスカッションを重ねる中で、異文化交流や対話の重要性を実感する貴重な経験となりました。
溝渕さんは、この研修を通じて「相手を知ることの大切さ」に強く気づかされたと語っています。
この気づきは、研修最終日に行われたグループ発表にもつながっていきます。
「戦争の悲劇を風化させないために、自分たちに何ができるか」というテーマのもと、溝渕さんは『One letter project(ワン・レター・プロジェクト)』という企画を提案しました。
このプロジェクトは、歴史資料館を訪れた人に、戦時中の人物になりきって大切な誰かに手紙を書いてもらうという体験型の取り組みです。
来館者がその時代の立場を想像し、思いを言葉にすることで、平和の大切さを「自分ごと」として感じてもらうことを目的としています。
この発表は高く評価され、プレゼンテーション後に行われた研修の締めくくりである「ウェルフェアパーティ」での結果発表で、見事1位に選ばれました。
今回の研修を通して、溝渕さんは国境や文化の違いを越えて「対話」が持つ力を体感し、次世代を担う一人の若者として、国際社会とつながる意義を深く学ばれました。
高松青年会議所では、今後もこのような機会を通じて、若い世代が地域・日本・そして世界に貢献できるような人材へと成長していけるよう、積極的に支援してまいります。