REPORT

高松青年会議所のメンバーの活動をご覧ください

4月28日(土)に公益社団法人日本青年会議所 四国地区 香川ブロック協議会のセミナー(UN SDGs)が開催されました。

セミナー講師は+ste代表の田中志歩さん。+steはバングラデシュのチッタゴン丘陵地帯の先住民族の中でも特にマイノリティの立場の人々に焦点を当てて活動しています。

なるほど!だから会場でメンバーは民族衣装を着ているのか。

それにしても似合い過ぎてて一瞬現地の人かと思いました。

会に先立ち西村ブッロック会長からも本セミナーをUN SDGsについてより理解を深め、今後の活動に活かす機会にしていただきたいとご挨拶がありました。

そもそもUN SDGsって何?って思ってるそこのあなたの為に少し解説。(知ってる人は読み飛ばしてもいいよ)
SDGs(持続可能な開発目標)、通称「グローバル・ゴールズ」は、貧困に終止符を打ち、地球を保護し、すべての人が平和と豊かさを享受できるようにすることを目指す普遍的な行動を呼びかけています。

SDGsの17項目はいずれも、UNDP(国連開発計画)の戦略計画の重点分野と結び付いています。SDGsを達成するためには、複数の目標にまたがって進捗を支援する包括的なアプローチが欠かせない為、UNDPはこのプロセスを支援しています。

さてここからがセミナー内容。バングラデシュはインドとミャンマーに挟まれ、面積は日本の約1/4、人口は約1億6千万人(人口密度は世界一)で国としてはまだまだ貧しい国です。


 

※バングラデシュの国旗

 

 

日本によく似てますね。これは1971年に東パキスタンから独立した際、日本が最初に支援し、その感謝の気持ちを込めて国旗を似たものにしたとの事です。講師の田中志歩さんはバングラデシュで1年間日本語の先生をされた経験があります。本セミナーではSDGs17項目のうち特に④質の高い教育をみんなに⑥安全な水とトイレを世界中にについて経験をもとに話されました。(その他の項目何?って思った人はググってみてね)

④質の高い教育をみんなに

バングラデシュでは初等教育就学率が48%→97%と伸びている一方で、+steが活動しているチッタゴン丘陵地帯に住むクミ族はまだまだ原始的な暮らしの為未就学率が88%だそうです。自分の年齢さえよく分かっていない子どももいて「あなたは何歳ですか?」と聞くと「15~18歳くらい」と返事が返ってくると聞いて本当に⁈と驚きました。

⑥安全な水とトイレを世界に

クミ族の住む丘陵地帯には水道は無く、30分以上かけて川に水を汲みに行きます(これは女性の仕事)。トイレも27ある村のうちの1つの村にしかないそうです。乾季の時には水たまりの水で水浴び(時には100人規模で)をしたり洗い物をしますが、不衛生な為、病気になったり傷口が化膿したりと非常に衛生環境は悪いです。+steが目指す教育や衛生はトレイや水道を作る事ではなく、衛生面が悪いと何故悪いのか、なぜ教育が必要なのかを現地の人たちに理解してもらう事です。

人材育成委員会のメンバーが始めてクミ族の村に訪問する時、田中さんは来てもらうことに対して少し悩んだそうです。理由は、現地の人たちは人と人との繋がりが濃厚で、我々日本人がぱっと見た時にとても平和で幸福度も高いかもしれないと感じてしまい、SDGsを推進する意味があるのかと疑問に思われる可能性があると思ったからです。しかし、実際にはメンバーが村を訪れることでクミ族の人々に初めて日本人を知ってもらう機会になり、非常に喜んでもらえたとの事。また、メンバーにとっても遠いバングラデシュの地で生活しているクミ族の事を知る良い機会になったのではないでしょうか。

最後に田中さんから
日本は17の項目全部を達成できてるのでしょうか?(実際はできていないと思う)世界中で持続可能な開発とはこちらが与えるものではなく、お互いが考えながら発展していくことが大切なのではないでしょうか。ということで話が締めくくられました。

長々と書いてきましたが、今回のセミナーについては自分自身のUNSDGsに対する理解を深める良い機会になりました。

メンバーの皆さま大変お疲れ様でした。
民族衣装似合ってましたよ。

 

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