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高松青年会議所のメンバーの活動をご覧ください

去る5月21日、5月例会が開催されました。

例会事業は「子どもの“生きる力”を育てよう~テストで測れない力~」と題し、香川大学医学部助教である鈴木裕美先生より子どもの自己肯定感・非認知能力を高めるための実践的な講演をいただいた後、会場内でグループに分かれてワークを行いました。

趣旨説明を行うひとづくり委員会塩英寿委員長

プレゼンテーションを行う伴野副委員長

日本の子どもは他の先進国と比べて自己肯定感が低いというデータがありますが、香川県の子どもはその中でも更に低いという調査結果があります。中学生では全国最低値を出したことも。

また、近年では自己肯定感だけでなく、自己有用感(自分が課題を達成する能力があると信じることができる力)や非認知能力(数値化できない能力。例えばリーダーシップや自制心、行動力など)の向上が子供を育てる上で重要だとよく言われておりますが、これらはテストの点と違って目に見えないものなので、親として何をしてやればよいのか分かりづらいと思われる方が多いのではないでしょうか。

今回の例会は一般の方もお招きして行いましたが、主に子育て世代の方に多数お越しいただき、このテーマに対するニーズの高さが伺えました。

鈴木先生からは非認知能力を伸ばすために効果的な行動として、①安定した親子関係を作ること、②経過に着目したポジティブな声掛け(ポジティブシャワー)を行うこと、③失敗したときには未来に着目した声掛け(ASK SAY DO)を行うことの三点をご紹介いただきました。

 

ご講演をいただく鈴木裕美先生

私は2歳の子供を育てておりますが、「親は機嫌よくにこにこしていることが大事」「ありがとう、助かったよ、も誉め言葉」「思考力は失敗から育つ」など非常に実践的かつ納得のいくお話を多数伺うことができ、大変勉強させていただくとともに、自分の子育てに生かそうと思いました。
また、鈴木先生ご自身の経験として、成人した子どもに対しても上記の行動は有用であると伺い、人間の柔軟さに驚くとともに、親の言動が子どもに与える影響力の大きさに身が引き締まる思いもしました。

講演後のグループワークでは活発な意見交換が行われており、皆このテーマに対して真摯に向き合い学びを得たことが伺えました。
事業を担当された塩英寿委員長率いるひとづくり委員会の皆様、大変お疲れ様でした。

今年度我々は「Are You Ready!~恐れず新たな世界に飛び込もう~」のスローガンの下、引き続き事業を展開してまいります。
ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

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