理事長所信

理事長

公益社団法人高松青年会議所
第59代理事長 平田 有一郎

スローガン

切磋琢磨
~人財溢れる豊かな高松の創造~

基本方針

  1. 人間力溢れる人財の育成
  2. 国際的視野をもった人の育成
  3. 社会・国際貢献意識の向上
  4. 国内・国外での絆づくり
  5. 成長と規律ある組織づくり
  6. 安心して暮らせるまちづくり

理事長所信

はじめに

高松青年会議所(以下高松JC)は、戦後荒廃したまちからの発展を願って生まれ、「個人の修練」「社会への奉仕」「世界との友情」の三信条の下、明るい豊かな社会の創造に向けて様々な運動を展開してまいりました。これまで活動してこられた諸先輩の想いは脈々と受け継がれ、私たちは地域の課題に対してまちづくり、ひとづくりを中心とした運動を展開しております。グローバル化、多様化が進み、社会が多くの問題を抱える今だからこそ、私たちは時代に即した運動を展開し、地域の問題に対してビジョンをもって行動できる人財を輩出し続けることが必要です。
「人は人によって磨かれる」
宝石の王様である金剛石の原石は、元来光り輝く石ではなく、人によって発掘され、石と
石が研磨されることで初めて価値ある輝石となります。人も人との交わりの中で刺激し合
い、成長し続けることで輝ける人財となりえます。地域の多くの輝ける人財に感化され、共に研鑽し合い、率先して行動し続けることで地域に求められる人財となった私たちは、人財溢れる高松の創造に向けて邁進してまいります。

未来の高松を想う

高松市は、少子高齢化や人口減少が進行し、現在では65歳以上の人口が25%を超え、すでに超高齢社会になっており、2040年には35%を超え、さらに高齢化が進むことが予測されています。少ない若者で高齢者を支えなければならず、年金、医療、介護等の社会保障に関する経済的な負担は増え、実質所得が減少することになります。また、人口減少による消費需要の減少や労働人口減少による生産性の低下を要因とした経済の縮小化も懸念されています。こうした経済的な不安から心のゆとりがなくなり、自己中心的な人が増えることにより、社会貢献活動に対する意欲の減退が起きかねません。このような時代だからこそ、内需に頼らないまちづくりが必要であり、地域だけでなく海外に目を向けたグローバルなビジョンをもって行動できるリーダーの育成が求められております。次世代を担う子どもたちにも誇れるまちであり続けられるよう地域資産を生かした持続的なまちづくりが必要です。将来への希望がもてるからこそ、心にゆとりが生まれ、社会貢献へ意識を向けることができ、こうした人を増やすことで高松は心豊かなまちへと歩むことができます。

おもてなしの心溢れる高松へ

高松は、遍路巡礼、景勝地や食文化など様々な魅力を有し、近年では瀬戸内国際芸術祭が開催され、周辺諸国との国際路線を就航するなど、グローバル化を見据えた新たな地方創生へと歩み始めています。また、先人たちが築いてこられた姉妹・友好都市との交流があり、国内外へ広く魅力を発信する機会をもっています。本年は、特に『瀬戸内国際芸術祭2019』が開催され、多くのアーティストや海外観光客を迎え、地域の人たちとの交流を図り、瀬戸内の島々の再興への道標となる機会もあります。しかし、瀬戸内の島々に住み暮らす人々以外に、こうした海外観光客との交流等の受け入れ意識が十分に浸透していないために、地域への愛着を観光客に十分にもってもらえず、再訪につながっていないのが現状です。まずは、海外に目を向けグローバルなビジョンをもたなければ高松の経済が停滞するという危機感をもち、観光客との受け入れ態勢を整えることを他人事から自分事に変えるために、インバウンドによる経済効果や観光都市としての生き残り戦略を学び、市民へと伝播していきます。そして、再び訪れたいまちとなるために、海外観光客と触れ合う場を市民に提供し、交流を通じて受け入れ意識を高めることで、おもてなしの心溢れる高松を創造してまいります。

人財豊かな高松の創造

多様化・グローバル化する地域社会の問題を解決するためには、自分さえよければいい、自分の身近な人だけよければいいという考えでは、一時の解決は得られたとしても持続性はありません。広い視野をもって地域の問題に目を向け、地域のために行動する意識をもつことが大切であり、こうした意識を広めるためには周囲の意識を変える力をもつリーダーが必要です。たとえ小さな活動だったとしても、人々を惹きつけ、人々の意識を変え、さらに人を巻き込むことで、連鎖反応を生み、大きな運動へとつながります。いつの時代も自らの力で行動する傑出した若者たちが、周囲を巻き込み地域に活力をもたらしてきたのです。そこで、地域で自分の力で活動する傑出した若者たちにスポットを当て、共に交流することで、人々が成長する機会をつくります。そして、青年会議所のネットワークを通じて行政や企業へとつなぎ、その人間力溢れる行動を多くの市民に伝播することで、地域を想い行動し続ける人を増やし、心豊かな人財溢れた高松を創造します。また、持続的に心豊かな人財溢れる高松であるために、高松の将来を担う子どもたちに対する教育実践事業を通して、社会貢献の意識や利他の精神を育み、一人でも多くの心豊かな人を育ててまいります。

国際貢献や社会貢献をできる人となる

現在、世界では貧困、環境、紛争等の多くの問題を抱え、環境や資源の持続可能性が重要視されており、先進国や発展途上国の区別を問わず世界規模で問題を解決するため、2015年9月の国連サミットでSDGsが採択され、すべての人が平和と豊かさを享受できるようにしていくことが求められています。先進国である日本でも国をあげて持続可能な消費や生産、気候変動対策等に向けたSDGsの推進をしており、全国的な取り組みになっています。また、就職の際に給料といった実益よりも企業の社会貢献度といったやりがいを重要視する若者が増え、企業が長きにわたり生き残っていくには企業活動さえすればいいという風潮はなくなりつつあります。このような社会の変化に伴い、多くの上場企業が積極的にSDGsにコミットした企業理念を発信しておりますが、大都市に比べ地方都市はSDGsの認知度が高いと言えないのが現状です。私たちは、地域に根ざし牽引する団体として、国際貢献や社会貢献を常に意識し、率先して行動し、SDGsを地域全体の取り組みとして大きな運動にしていかなければなりません。まずは、私たちがSDGsの取り組みを行っている企業から学び、優れた取り組みを行っている企業にスポットをあて、その活動を地元メディアとともに広く発信することで、香川県内の企業の国際貢献意識や社会貢献意識の向上を目指し、誰一人も取り残さない社会の礎を築きます。また、高松の将来を担う若者たちがSDGsの活動を引き継ぎ、誰一人も取り残さない経済、社会、環境の統合的な向上を実現させるために、学生たちに国際貢献や社会貢献の必要性を学んでいただくことで、未来の高松を想う人を増やしてまいります。

安心して暮らせるまち

自然環境面では、近い将来には南海トラフ地震の発生が予測されており、また、地球温暖化等の要因による異常気象とも言うべき猛暑や局地的豪雨が発生しています。昨年には、局地的豪雨の影響で身近な四国・中国・近畿地方で大規模な水災害があり、こうした災害は対岸の火事で終わらせるような問題ではなく、身近に起こりうる問題として未然に備えなければなりません。私たちは社会への奉仕の精神の下、率先して行動するリーダーとなり、災害に強いまちづくりをするために、実際に起こった災害や実働した経験から学び、発災時の私たちの役割を再認識することで、県や市、諸団体と連携した体制を整え、ネットワークを生かした迅速な支援や受け入れができる組織となります。

地域に求められる組織となる

近年、高松JCは、常に外部との連携を意識し、「まちづくり」「ひとづくり」に関わる事業を開催することで地域に根ざした運動を展開し、市民、行政、企業、諸団体からの信頼性を高めてまいりました。しかし、数多くの団体が存在している中で、地域に求められる団体として継続していくためには、私たちの活動を広く認知していただき、組織としての信頼をさらに多くの人から得なければなりません。そして、組織自体の信頼性だけではなく、多くの市民、企業等と接する私たち個人の信頼性も相互に高めなければなりません。私たち一人ひとりが信頼される人となるためには、JCプロトコルと呼ばれる品格ある身だしなみや会議の進行、組織論、精神論を学び、人間性を高める必要があります。さらに、地域に信頼される団体として運動を多くの人へと伝播するために、WEBやSNS、動画配信等の多様なメディアを使い幅広い世代や人に発信し続けることで、地域から求められる組織であり続けます。

自己修練の機会

高松JCは、その成立以来、必ず例会セレモニーを行い、自己修練の機会を創出し、成長を促すことで、地域のリーダーを輩出してまいりました。高松JCが今後も地域を牽引するリーダーを輩出していくためには、私たち一人ひとりが例会という自己修練の場を通して成長していく必要があります。まずは、例会セレモニーを見直した上で、多くのメンバーが出席する厳粛な例会をとり行うことで、高松JCのビジョンを共有できるようにするとともに、参加するすべての人の成長へとつなげてまいります。また、諸大会では国内外における問題に対するセミナーが行われており、問題解決に向けてのスキルや取り組みなど多くの学びを得る機会があります。私たちは積極的に諸大会に参加することで全国の仲間たちと志を同じくし、国内外の問題に対して広い視野と多くの仲間をもったリーダーとして成長してまいります。

仲間とともに成長する

青年会議所には国内に3万5千人、世界には16万人の仲間がおり、地域だけでは解決が難しい問題に対して大きな力となります。私たちは香川ブロック協議会、四国地区協議会、日本青年会議所、国際青年会議所に対する出向のほか、国内外で有する姉妹JCとの交流を通じて多くの仲間たちとのネットワークを築くことができます。本年度は、公益社団法人日本青年会議所 第68代会頭を高松JCより輩出する好機を通して、多くの出向者をはじめ高松JC全メンバーとともに、これまで以上のネットワークを築くことができます。明るい豊かな社会を創造する高い志の下、それぞれの地域・視点で様々な社会問題を解決するために活動している仲間とともに切磋琢磨することで、新たに得た学びや気づきを社業や家庭、そして地域社会の活動の中で生かすことにより、必ず私たちの住む高松の明るい豊かな社会の実現につながることを確信しています。だからこそ、積極的な出向を促し、支援し、出向したメンバーから学びを得ることでより強い組織へと成長することができます。

最後に

「玉琢かざれば器を成さず、人学ばざれば道を知らず」
高度に進歩した情報化社会において多くの情報源から知識を学ぶことは容易になりつつあります。しかし、優れた知識をもった人でも他者と交わり、共に学び、実践することこそが自らの成長につながります。私たちは将来に亘って発展を続けられる社会を次世代に残すために多くの仲間たちと切磋琢磨し、世界のいまだ解決されていない問題に対して向き合い、未来を担う子どもたちのために行動し、成長し続けなければなりません。自己を中心として考えるのではなく、利他の精神をもち、多くの人を魅了する想いと行動力を持った人こそが地域を変える人財となるのです。私たちは、グローバル化、多様化する社会に対してビジョンを持った傑出した人財となり、世界に広がる仲間や他者を想える心豊かな市民とともに人財溢れる豊かな高松を創造してまいります。

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