香川県高松市丸亀町2番地13 高松丸亀町弐番街3号館4階

理事長所信

理事長

公益社団法人高松青年会議所

第58代理事長 松岡 敬三

 

スローガン

万 里 一 空
~信念をもって挑戦し続けよう~

基本方針

             1.積極的な参加による自己成長

             2.国際的視野を持ったリーダーの育成

             3.夢を描ける社会の創造

             4.相互の絆と新たな仲間づくり

             5.未来を見据えた組織づくり

 

理事長所信

 

 

■はじめに

「為せば成る 為さねば成らぬ何事も  成らぬは人の為さぬなりけり」
やればできる。やらなければ何もできない。できないのは人がやらないからだ。できそうにないことも、本気でやり続ければ達成できる。と家臣に説いた米沢藩藩主上杉鷹山公の言葉です。良いと判断したら「まずはやってみろ」と後押しし続けてくれた父に影響を受け、様々な挑戦をして参りました。そんな中、青年会議所の諸先輩に声をかけられ入会させていただき今日まで様々な運動に参画し、自己修練させていただきました。今を悲観し、何も行動に起こさない人は、まちや子どもたちの未来どころか、自らの将来にも希望を持つことができません。なりたい姿を明確にし、仲間と共感し迷いなく突き進むことで、高松の明るい豊かな未来やそこに住む私たちの明るい将来が見えてくると確信しています。

私たちの住む高松は瀬戸大橋が開通するまで四国の玄関口として栄え、県都・中核都市として支店経済を中心に発展してきました。この地で私たち公益社団法人高松青年会議所(以下、高松JC)の先輩諸兄が失敗を恐れず率先して行動し、地域のリーダーとなり、明るい豊かな社会の実現に向け邁進してこられました。しかし、失われた20年を経験した現在、日本は世界経済から取り残されはじめ、世界に存在感を示すことができなくなってきています。この危機を乗り越え、次世代にも誇れるまちであり続けるために、志同じうする仲間とともに高松の魅力や強みを最大限活かす必要があります。そのために、高松JCは個人の修練・社会への奉仕・世界との友情という三信条の下、中長期先の地域社会を見据えた運動を展開して参ります。

■明るい豊かな未来のために

戦後日本は何もない焼け野原の中、急激な人口増加や地理的要因などにより高度経済成長を迎え、1980年代には世界第2位の経済大国となりました。しかし現在、バブル崩壊以降経済は低迷し、今もなお回復の兆しは見えず閉塞感が続いています。そして今後、少子高齢化に拍車がかかり国の経済を支える生産年齢人口は激減します。その結果、更なる効率化を図るために大企業は生産性の向上や経費削減を目的とした支店整理が進む可能性があり、支店経済都市である高松にとって大きな脅威となります。また、高松も30年後、生産年齢人口は8万人減少すると予測されています。この苦難を乗り越え、明るい豊かな社会を実現するために、これまでの人口増に頼った経済成長モデルではなく、グローバル社会を見据えたまちづくりと多様性溢れる社会を目指すことで、市民に未来への希望を示す必要があります。そのために、まずは私たち自身が成長するとともに、強いリーダーシップをもって市民と協働することで、希望に溢れた未来を創造できる運動を広げて参ります。

■高松を国際観光都市に

近年、高松空港は中国・韓国・台湾・香港の国際便4路線を就航し、瀬戸内国際芸術祭や遍路巡礼、景勝地や食文化など様々な魅力を有し発信することで香川県は海外からの観光客を増加させてきております。しかし、高松には魅力ある伝統工芸や食文化があるにも関わらず、消費意欲にはまだまだ期待に応えられる体制が整っておりません。まずは、高松を国際観光都市とするために、将来起こりうる危機を念頭に高松が抱える課題や魅力について考える事業を行い、市民とともに学ぶことで、インバウンドの重要性と魅力あるまちづくりの必要性を再認識し機運を高めて参ります。そして、多くの宿泊施設や飲食施設を有し人々が交差する中心市街地にて、食とアートと文化を体験できる場を創造し、海外からの観光客や市民からの声に耳を傾けることで国際観光都市として真に必要な改善点を見つけ出し、観光客に寄り添った魅力ある高松を創造して参ります。

■地域の未来を担う子どもたちに希望を

内閣府が発表した平成26年版子ども若者白書によりますと、育児や家事を意欲的に取り組んでいる親を見て育った子どもたちや、自己肯定できている若者は、自分たちの結婚や育児に明るい将来像が持てる傾向が高いようです。次代を担う子どもたちや若者たちが未来に希望を持ち、自分の夢に向かって積極果敢に挑戦し続けることで活気に溢れるプラスの循環社会へとつながって参ります。そのために、学校教育で夢を持つことの大切さを学ぶ教育実践事業を展開し、地域ぐるみで子どもたちを育む仕組みを構築する必要があります。また、家庭教育の重要性を大人にも再認識していただき、子どもたちに親や周囲の大人たちが手を差し伸べる温かい地域社会を育みます。そして、明るく希望に満ち溢れた親子の絆を育むために、子どもの先導者である親が家族の未来を考えるライフデザインを構築することで、家族全員で夢と希望を共有できる関係性を築きます。

■多様な個性を活かすリーダーとなろう

近年、日本の有効求人倍率は常に高い水準を保ち、人材不足に対応するために外国人研修生など海外からの労働者を受け入れている現状の中、一方では子育てや在宅介護などにより働きたくても働けない人たちが増えています。また、情報化社会となり市場は多様な価値観に溢れており、そのニーズに応えるために企業や団体は多様な個性を取り入れ、柔軟に対応できる組織となる必要性があります。誰もが個性や価値観に合わせて活躍できる社会をつくるために、ダイバーシティマネジメント※1を学ぶことで、変化に対応でき社会に求められるリーダーとなります。

※1 ダイバーシティマネジメント:人種・性別・年齢・信仰などにこだわらず、従業員の多 様性を活用することで組織を強化する経営戦略

 ■平和をもたらす民間外交

第二次世界大戦以降、日本は恒久的平和を誓い、戦争を放棄しました。あれから70年以上の年月が経った今でも世界では未だに争いが絶えず、未来への希望どころか明日生きているかさえ分からない状況で生活をしている人々もいます。平和であるからこそ、人は夢を実現しようと努力し、未来に希望を持つことができるのです。日本でも近年、近隣諸国との摩擦が連日報道され、国民の安全について懸念されています。今後、恒久的な世界平和を実現していくためには、私たちが姉妹青年会議所やASPACなど世界で培った友情を通じて更なる相互理解を深めていく必要があります。そのために、ASPAC鹿児島大会で来場者に香川の魅力を体験してもらい世界中の仲間と交流する機会をつくり、民間外交の重要性を再認識することで、私たち自身が国際的視野を持った青年経済人へと成長します。

■国際貢献できる人となろう

私たち青年会議所は民間組織の中で唯一、国際連合マークを使用許可された団体です。その国際連合で2015年に採択されたUN  SDGs※2(持続可能な開発目標)は、発展途上国だけでなく、先進国を含めたほとんどの国々に対し、今後15年間あらゆる貧困、不平等、気候変動に対処するなど、17の目標を始め様々なターゲット・指標を掲げた世界的な取り組みです。これまで高松は高潮や河川の氾濫に悩まされ、渇水の被害など水災害と向き合ってきました。様々な形で水と共存してきた私たちだからこそ、まずは、すべての人々に水と衛生へのアクセスと持続可能な管理を確保する目標を掲げ、日本青年会議所とともにSMILE by WATER事業に寄与し、募金活動を通じてアジアの必要とする国々で安全な水を供給致します。そして、UN  SDGsをより多くの市民と推進するために、私たちの住み暮らす高松でも企業活動だけでなく個人でもこの運動が取り組めるということを実感してもらうことで、日ごろの生活の中でもグローバルな視点をもって社会貢献できるという意識を醸成致します。

※2 UN  SDGs:国際連合が人間、地球及び繁栄のための行動計画として、2030年までに 達成する目標を掲げた、17の目標と169のターゲットからなる「持続可能な開発目標」

■ビジョンを共有し志をひとつに

青年会議所は自己修練の機会をつくり成長を促すことでこれまで地域のリーダーを輩出して参りました。青年会議所の原点である例会に出席を求めることは、LOM※3のビジョンが共有され、メンバーの心がひとつとなる最良の機会です。心をひとつにした私たちは、ひとつひとつに想いを込めた厳格な例会セレモニーを執り行い、ビジョンを具現化した例会事業を開催することで、公益法人として市民とともにこの高松の潜在能力を再認識し、自己成長へとつなげて参ります。そして、これからも社会にインパクトを与える団体であり続けるために、志を強くもった諸先輩から企業活動において社会変革を起こした経験や実例について学ぶことで、今後の青年会議所活動を会社や自己の成長につなげて参ります。

※3 LOM:各地青年会議所

■志同じうする仲間と友情を育む

この青年会議所にはVMV※4という同じ価値感をもって運動している仲間が国内に3万人、世界には16万人います。メンバーの出向や諸大会の積極的な参加により国内外様々な仲間と友情を育む機会があります。県内に始まり世界にまで広がるネットワークは地域のリーダーにとってかけがえのない宝となり、必ず明るい豊かな高松の実現へとつながります。また、青年会議所には出向という新たな出会いや学びを得られる機会があります。香川ブロック協議会、四国地区協議会、日本青年会議所、国際青年会議所といった様々な視点で社会をより良くするステージが用意され、そこで出会う仲間との友情や違った視点で経験する学びは出向した者の自己成長を促します。そして、高松JCでは設立時よりご支援頂いてきましたスポンサーLOMの岡山JCとの交流や、姉妹JCである彦根JC・水戸JC・フェニックスJC・天安JCと交流を行って参りました。これからもこの友情や出会いを継続し紡いでいくことで、メンバーは自己成長し、高松の発展に寄与して参ります。

※4 VMV:Vision Mission&Values の略で、青年会議所の目的や使命、価値観を示したもの

■運動の輪を広げる仲間づくり

一滴の雫が水面に落ちれば、そこから波紋は広がり、やがて大きな輪となります。社会を変革するには、今ある問題に憂い勇気をもって声をあげるリーダーである、この一滴の雫が必要です。しかし、水面があるから波紋が広がるように、賛同者がいなければその運動は広がりません。まずは、私たちの活動を運動に昇華するために、LOM一丸となって仲間を募り高松JCを発信し続けることで、ひとりでも多くの仲間を増やして参ります。さらに、メンバー全員が共に心をひとつにするために、メンバーや家族同士の親睦を図ることで、さらなる絆づくりに取り組みます。

■運動の発信と地域連携

高松JCは公益団体としてさらに地域に寄り添い、寄与していくためには、市民・行政・企業・諸団体と連携し信頼性を高め、共に運動を展開していく必要があります。私たちの描くビジョンをひとりでも多くの市民とともに実現するために、同じ目的を掲げた協力者とともに事業展開しさらにJC運動の力強い発信を行って参ります。そして、地域社会に求められる運動へと昇華していくために、効果的な広報戦略を学び、WEBやSNS※5を用いてスピード感をもった情報をメンバー全員で発信し続けることで、より多くの市民に私たちの活動を認知していただきます。

※ 5 SNS:ソーシャル・ネットワーキング・サービスの略で「人とひととのつながり」を電 子化するサービス

■最後に

私たちが夢を信じ、信念をもって心をひとつにしたとき、高松JCはどんな困難も乗り越えられ、希望に満ち溢れた社会を築くことができます。強い信念を持った私たちメンバーが率先して行動するリーダーとなり、市民や地域の皆様と夢を共感し、失敗を恐れず成功するまでやり続けた時、他にはない、世界に誇れる個性溢れる魅力ある高松が生み出されると確信しています。急速な変化への対応が求められる今だからこそ、多様な個性を束ね、多様な価値観を取り入れることのできる柔軟な組織となり、地域社会に求められる運動を展開し続けることで、明るい豊かな高松の未来を切り開いて参ります。